こんにちは!ホワイトブリーチ職人、PROSOL Ritaディレクターの坂井泰平です^^
以前、五日市店のブログで書いた「ホワイトブリーチをしたいすべての方へ知っておいて欲しいこと」という記事。ありがたいことに今でも読んでいただいて、お問い合わせをいただくことが多い記事です。
ただ、あれから施術のやり方もアップデートされましたし、僕自身もRitaへ異動しました。そこで今回は、現在のやり方・プロセス・注意事項をまとめ直し、写真も現在の施術例に入れ替えた最新版として書き直します。
ホワイトブリーチやハイトーンカラーを考えている方は、ご予約の前に必ずご一読ください^^

まず、ホワイトブリーチとは?
ブリーチで作る、限りなく白に近いヘアカラーのことをホワイトブリーチと言います。「ホワイトブリーチ」という名前のブリーチ剤があるわけではありません^^;
大事な前提として、ブリーチだけで真っ白にすることは現実的ではありません。
髪の明るさはレベル(Lv)で表します。地毛がだいたい3〜5Lv、一般的なカラーの上限が15Lv前後、そこから先は0.5Lv刻みで20Lvまであって、その20Lvがホワイトの領域です。
ブリーチを重ねると髪はブラウン→金髪→薄い黄色と抜けていきますが、最後にどうしてもわずかな黄色味が残ります。その黄色味を、仕上げに重ねるカラーで打ち消して白く見せる。つまりホワイトブリーチの基本形は「ブリーチで土台を限界まで明るくする+カラーで白に仕上げる」です。
この土台がしっかり明るくなっていれば、ホワイトだけでなく、ペールピンクやペールブルー、ホワイトベージュといった淡いハイトーンカラーも綺麗に発色します。逆に土台が中途半端だと、どんな色を重ねても濁ってしまいます。
僕の今のやり方(バージン毛の場合)
昔の記事では「ブリーチを一度流して、もう一度塗る」と書いていましたが、今はやり方を変えています。
現在のバージン毛への施術は「追いブリーチ」です。
まずケアブリーチをたっぷり塗布して45分放置します。その後、シャンプーで流さずに、そのまま上からもう一度ブリーチを再塗布して、さらに時間を置きます。この「流さずに重ねる」工程を、ブリーチ2回分として扱っています。
途中で流さないことで薬剤のパワーが落ちず、ダメージを抑えながら効率よく明るさを引き上げられるのがこの方法の利点です。目安として、バージン毛であれば18.5Lv前後まで持っていくことを目標にします。
なぜ20Lvまで一気に行かないのかというと、19Lvを超えてくると髪は極端に切れやすくなるからです。次回のリタッチのことも考えると(少しでもブリーチが重なると切れてしまう状態になります)、18.5〜19Lvで止めて、残りの白さはカラーの力で作るのが、綺麗さと髪の持ちのバランスが一番いいと考えています。
料金の考え方もこのレベルが基準です。14〜16Lvまでならブリーチ1回分、16.5〜18Lvで2回分、18.5〜20Lvで3回分。「何回塗ったか」ではなく「どこまで明るくしたか」で数えるのが僕のルールです。
ホワイトブリーチの施術プロセス
当日の流れはこんな感じです。
①カウンセリング・履歴の確認
黒染め、縮毛矯正、セルフカラーなどの履歴を確認します。ここが一番大事で、履歴次第で「できる・できない」「何回必要か」が変わります。恥ずかしがらずに正直に教えてください。
②ケアブリーチの塗布
地肌にベタッとつけず、根元ギリギリを狙う塗布で、ケアブリーチをたっぷりと塗っていきます。基本的にすべてのブリーチ施術をケアブリーチで行い、ダメージを抑えます。
③45分放置
薬剤の反応を見ながら放置します。
④追いブリーチ
流さずに再塗布し、さらに時間を置きます。明るさの上がり方をチェックしながら、目標レベルまで引き上げます。
⑤シャンプー
目標レベルに到達したら流します。この時点ではまだ薄い黄色い髪です。

⑥カラーを重ねる
残った黄色味を打ち消すカラーを重ねてホワイトに仕上げます。ブリーチしたての根元は染まりが甘く黄色さが残りやすいので、根元は濃いめに、毛先とは薬剤を塗り分けるのがポイントです。
⑦トリートメント・仕上げ
必要に応じてカットをして完成です。


ホワイトだけじゃない。ハイトーンカラーの「土台」として
ここまでホワイトブリーチの話をしてきましたが、この施術の価値は白くすることだけではありません。18Lv以上のクリアな土台さえ作れれば、その上に乗せる色の自由度が一気に広がります。
たとえばペールベージュやホワイトグレージュのような透け感のある色、淡いピンクやラベンダーのようなペールトーンは、土台に黄色味や濁りが残っていると絶対に綺麗に出ません。逆に言えば、土台作りに成功すれば「今日はホワイト、次回はピンク、その次はベージュ」というように、リタッチで土台を維持しながら色だけを変えて遊ぶこともできます。


ハイトーンカラーを長く楽しむコツは、一回ごとの色よりも「土台をいかに綺麗に作って、いかに維持するか」。だから僕は最初の施術とリタッチの周期にこだわっています。



リタッチはやり方も周期も別物です
一度ホワイトにした後の根元のリタッチは、新生毛(伸びてきた黒い部分)だけを狙ってブリーチします。すでに限界まで明るくなっている毛先にブリーチがついてしまうと、その部分から切れてしまうので、絶対に重ねないよう細心の注意が必要です。
リタッチの場合は、1時間以上かけて塗布します。塗っている間にも先に塗った部分へ再塗布していくイメージで、45〜50分で18〜18.5Lvまで持っていきます。正直、かなり神経を使う施術なので、塗布中は集中モードで無口になることが多いです。ご了承ください^^;
そして周期は6週間がおすすめです。6週間で根元は約1.5cm伸びます。この長さがリタッチに最適で、早すぎると狙う幅が短く難しく、逆に2〜3cmまで伸ばしてしまうと頭皮の体温が届く範囲と届かない範囲で明るさにムラが出やすくなります。綺麗なホワイトを維持したい方は、6週間周期を守っていただけると助かります。
注意事項:ホワイトブリーチにできる髪、できない髪
ここがこの記事で一番伝えたいところです。ホワイトブリーチには、はっきりと「できる髪」と「できない髪」があります。
できる髪No.1はバージン毛です
カラーもパーマもストレートも、何もしていないバージン毛が一番確実です。この状態であれば、ホワイトブリーチは成功させることができます。本気でホワイトにしたい方は、髪が生え変わってバージン毛に戻るのを待ってから挑戦するのが、実は一番の近道です。
ブリーチやカラーを繰り返して傷んでいる髪
こちらは「できない度50%」。状態によってはホワイトに近いところまで持っていけるケースもありますが、ブリーチ→暗く染める→またブリーチ、といった履歴や、セルフブリーチのムラがある場合はかなり厳しくなります。ダメージや失敗のリスクを覚悟していただいた上での施術になるので、過去の履歴はできるだけ詳しく教えてください。履歴が正確なほど、作戦が立てられます。
ストレートパーマ・パーマをしている髪
基本的にはお断りしています。できない確率は90%です。例外として、太くて強い髪質の方で「3〜4回に分けて徐々に明るくしていく」でOKであれば近づけられることはありますが、本当にダメージしますし、最悪の場合は断毛もあり得るので、正直おすすめはしません。
あと、コテやアイロンを日常的に使っている方も注意が必要です。熱ダメージを受けた部分は明るくなりにくい上に、内部のタンパク質が変性していてブリーチが過剰に反応することもあります。ホワイトブリーチを考えている方は、コテ・アイロンは極力控えてください。
黒染めをしている髪
こちらは100%無理です。諦めてください(涙)
黒染めの色素はブリーチでは綺麗に抜けず、赤みやムラが強く残ります。髪は1年で約12cm伸びるので、最後に黒染めをしてから、その部分が完全になくなって生え変わってからのご来店をお願いしています。
ダメージ対策とホームケア
ホワイトブリーチは髪に負担のかかる施術です。だからこそ、施術側のダメージ対策と、ご自宅でのケアの両方が大事になります。
施術では基本をケアブリーチにしていますが、さらにダメージレスを求める方には、髪質改善(ヤクジョ)を使ったブリーチや、仕上げの髪質改善カラーもご用意しています。料金は上がりますが、仕上がりの手触りとその後の持ちが変わります。
ご自宅では、ムラサキシャンプーを週2〜3回使うと黄ばみを抑えてホワイトを長く楽しめます。
もしダメージが進んだ部分が濡れたときにトロッと柔らかく、引っ張ると伸びるような状態になったら、それは限界のサインです。絶対に引っ張らず、トリートメントを優しくつけて、とかすなら大きめのクシで。ドライヤーも上から風を当てて撫でるように乾かしてあげてください。いたわってあげれば切れ毛は減りますし、乾いてしまえば意外と大丈夫だったりします。
施術時間について
ホワイトブリーチは基本的に4時間ほど見てください。毛量が多い方やロングヘアの方は5〜6時間かかる場合もあります。長時間の施術になりますので、そのつもりでご来店ください。
料金の目安
料金は「到達レベルでブリーチ何回分か」が基準です(14〜16Lv=1回分、16.5〜18Lv=2回分、18.5〜20Lv=3回分)回数は髪質によって変わります。ホワイトブリーチもリタッチも、施術の特性上どちらもブリーチ2or3回分で計算します。以下はすべて坂井指名の料金で、他のスタッフより1,100円(税込)高く設定させていただいています。
ブリーチ料金(ケアブリーチ、長さ別、16Lvまで)
| 長さ | 料金 |
|---|---|
| ショート(耳〜顎まで) | 11,000円 |
| 顎まで | 11,550円 |
| 肩まで | 12,000円 |
| 鎖骨まで | 12,550円 |
| 胸上まで | 13,000円 |
| 胸上以上 | 13,550円 |
オプション・仕上げ
- 通常ブリーチの場合は-2,200円、2回目以降も1回あたりは-2,200円です(ケアブリーチ料金が2,200円で1日料金になるため)
- 髪質改善(ヤクジョ)ブリーチ:ブリーチ1回あたり+4,400円
- 仕上げのカラー:7,700〜8,800円(ホワイト系は9,900円)
- 髪質改善カラー:12,650〜13,750円
- カット:8,030円/カットなしの場合のブロー:1,650円(ロングは2,200円)
モデルケース
例1)バージン毛からホワイトブリーチ(ショート、カットなし)
ブリーチ(2回分・ケアブリーチ込み)19,800円+カラー(ホワイト)9,900円+ブロー 1,650円=合計 31,350円〜
例2)6週間周期のリタッチ(ショート、カットなし)
リタッチもブリーチ2回分の施術になります。
ブリーチ(2回分・ケアブリーチ込み)19,800円+カラー(ホワイト)9,900円+ブロー 1,650円=合計 31,350円〜
合計金額は長さによって変わります。髪の状態や履歴によって必要な回数が変わる場合もあるため、正確な合計はカウンセリングでお伝えします。「思っていたより高かった」とならないよう、事前相談の段階で目安をお伝えするようにしています。
当日のお願い
①睡眠不足は厳禁です
塗布中に寝てしまうと頭が動いてしまい、施術が本当に難しくなります。笑い話ではなくガチです(笑)。睡眠不足は肌荒れの原因にもなりますので、コンディションを整えてご来店ください。
②一人遊びの用意をお願いします
放置時間も含めて長時間になります。スマホやタブレット、本など、自由にお持ちください。
③事前のご相談と、坂井指名でのご予約をお願いします
施術の難易度が高いため、事前に髪の状態やご希望の写真を共有していただけると当日がスムーズです。ご予約が空いている日をご案内する場合もありますので、ご協力よろしくお願いいたします。
最後に
ホワイトブリーチは、美容師によって得意・不得意がはっきり出る、ニッチで難しい施術です。ホワイトまで綺麗にできる美容師は実は限られます。任せる美容師を選ぶときは、SNSやブログでその人のホワイトブリーチの実績をチェックしてみてください。
僕は今、PROSOL Rita(西風新都こころ)にいます。一人でも多くの方のお役に立てるよう、これからもブリーチを極めていきます。
ホワイトブリーチがしたいすべての方へ。まずはお気軽にご相談ください^^
PROSOL Rita ディレクター 坂井泰平