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2020.08.26 大田垣 成俊
残留色素を使いながら作る明るいカラー。

どうも、スタイリストの大田垣です。

 

先日、男子大学生のお客様が来られまして、

 

「明るい金髪は嫌だけど、暗めの金髪にしたい」という要望。

 

 

金髪といえば、ブリーチが必要な予想ができますが、

 

暗めの金髪となると、ピンと来なかったので、一旦、それがどんな具合なのかを共有することが大事。

 

 

ブリーチしたほうがいい色味でしたけど、値段を伝えると「足りない…」となりまして、、、

 

確かに、ブリーチオンカラーは、2回分のカラー料金が必要になるので、結構コストはかかります

 

 

で、提案したのが、徐々に作っていく暗めの金髪。

 

 

 

色を抜いてくと、一旦、オレンジっぽくなります。

 

ブリーチを一回したとしても、金髪にはならず、オレンジっぽい色になるんですね。

 

 

その中の赤みを、青や、緑をうまく使いながら打ち消していくことでオレンジっぽさをなくしていき、透明感を出します。

 

 

で、その青や緑も、褪色はしていくのですが、

 

褪色したからといって、ブリーチだけをしたようなオレンジに戻ってしまうわけではない。

 

 

これが「色素の残留」です。

 

 

残留する色素をうまく使っていこう。

 

実はこの残留を定期的なスパンで繰り返すことで、残留する色素は徐々に濃くなっていきます。

 

具体例として、僕も、今結構、髪が赤いのですが、1ヶ月おきに濃い赤を繰り返し入れることで、

 

意図的に赤を残留させ、「色が抜けても結構赤い」という状況を作っています。

 

 

この色素の残留の重ねがけを使いながら、明るくした際の赤みを取りつつ、暗めの金髪に近付けていこうという寸法。

 

 

 

ってことで、赤やオレンジを打ち消すためには、緑や青を使うのですが、緑のほうが黄色み(金髪っぽさ)が出やすいので、最大限明るい緑の薬をベースに使います。

 

ただし、暗めの金髪ということなので、深みを持たせるために、紫を少しミックスします。

 

 

 

 

一旦はこんな感じ。

 

 

「おー、これこれ!!」って感じで喜んでいましたけど、僕の中では全然、途中段階です(笑)

 

 

まだ暗さは残るので、ここから明るいカラーを繰り返しながら、オレンジを相殺しつつ、褪色させていくことで、暗めの金髪に近づけていく予定。

 

 

男性の場合は髪が短い分、特に刈上げ部分のブリーチの伸びが早いので、ブリーチするメリットって少ないと思うんです。個人的な感じ方ですが。

 

よほど、シルバーとか、白とか、特殊カラーをしたいなら話は別ですが。

 

 

こういう、繰り返しするカラーで色や明るさを作っていったほうが、ブリーチのような褪色の仕方もしないし、個人的にはオススメです!