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2016.10.02 大田垣 成俊
PROSOLオリジナル商品Part.6 【トリートメントはシリコン入りです】

シャンプーとトリートメントの話だけで、Part.6まできてしまいました…。

 

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この後、洗い流さないトリートメント(アウトバス)の解説もあるので、一体全体、Part.いくつまであるのか…。

そもそもシリコンってなにさ。

 

結構、知られていないんですよね。

 

凄くざっくりいうと、「感触剤」というものに分類され、文字通り「触った感じをよくする成分」にあたります。

 

成分表記を見ると、「〇〇コン」というのが該当します。

 

ジメチコン、アモジメチコン、シクロメチコン。そんな感じ。

 

一時期、「シリコンは悪!!」「ノンシリコン万歳!!!」みたいな風潮があってですね。

 

数年前から、大ノンシリコン時代(もしくはオーガニック時代)に突入しました。

 

 

しかしですね。このシリコン、ノンシリコンへの理解度はとても低く、

 

お客様からは、「ノンシリコン入りシャンプー」という、ムズムズする言葉すら聞こえる事もありました。

 

 

では分かり易く、シリコンの役割を解説してみます。

 

僕はシリコンを、セロハンテープに例える事が多いんですが、

 

セロハンテープはツヤツヤですよね。

 

それを肌に貼ると、勿論、貼った部分の肌はセロハンテープがコーティングしてくれるので、その光沢があります。

 

そのセロハンテープを剥がすと、肌の角質が少し取れますよね。やや白くなって。

 

この角質=キューティクルだと思ってください。

 

セロハンテープの吸着力が強ければ強いほど、剥がされる角質は増えます。

 

それが、ダメージの原因になり得るのでは??ということです。

 

 

シリコンのデメリットとメリット

 

 

【デメリット】

・コーティングが蓄積すれば、薬剤の浸透を阻害する。

・コーティングが剥げた時の、キューティクルのダメージ。

 

【メリット】

・ツヤや手触りがよくなる

・枝毛などのダメージも包んでくれる。

・実はかなり安全性は高い

 

 

これは僕が個人的に感じたことなんですが、

 

消費者が「髪が綺麗になった!!」と実感するのは、手触りやツヤ感がほとんどかと思います。

 

なら極端な話、消費者に実感させる為に、感触剤をより強固なものにするしかない!!!ギットギトに!!!

 

現に、電車とか乗ると、176cmある僕は、お客様の髪を上から見ることが多いのですが、、、結構根元からギトッてる方も多く見ます。

 

市販品の中には、まだ、もしかしたらそういうものもある可能性を否定することはできません。

 

意図的に強く吸着することを主とした場合、それが剥げた時のキューティクルダメージや、蓄積していった時の薬剤の浸透の悪さは高まるかもしれません。

 

 

 

ノンシリコンのメリットとデメリット

 

 

しかしながら、ノンシリコンもメリットばかりではありません。

 

【デメリット】

・既ダメージ部分に対してノーガード

・熱や摩擦などの刺激に対してノーガード

・基本的にきしむ

 

【メリット】

・パーマやカラーへの影響がない

・サラッとした質感

・頭皮に優しい

 

ざっくりこんな感じです。

 

以上のように、それぞれのメリット、デメリットは把握した上で選ぶべきだし、美容師側も提案するべきです。

 

 

ラナニに関しては、洗浄成分のあるシャンプーは低刺激にするためにノンシリコンを。

 

保湿、補修、保護が目的のトリートメントに関してはシリコンを。

 

そんな感じで創り分けています。

 

そして、シリコンのデメリットを改善したい!!ということで、シリコンの性質にこだわっています。

生分解性シリコン

 

 

生分解性とは、おおまかに言うと、微生物によって分解できる物質のこと。自然に還るもの。

 

イメージで言うと、サッとお湯で流れてくれて、無駄な定着をしない感じ。

 

毎日使うものだから、1日くらい持続できれば良いですし、落ちる時に髪に負担がかかりにくいものになっています。

 

コーティングをしてダメージ部を保護しながら、かつ負担になりにくい性質を持つ、生分解性シリコンを用いています。

 

 

まとめると、光学活性セラミドで内部の栄養補修を安定させ、生分解性シリコンで負担なく、表面の保護や、感触を整えることが出来るトリートメントとなっております。

 

 

次は洗い流さないトリートメントの詳細に突入!!