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2018.05.08 大田垣 成俊
amazarashiのライブ行ってきた【バンド好き必見】

どうも、スタイリストの大田垣です。

 

 

 

ご褒美買った。見事に散財した。

20代最期の日と、これからやりたいこと。

 

 

ということで amazarashi のライブに行ってきた。

 

 

 

僕は音楽好きを自称する割に、ライブにはほぼ行った事なくて、

 

 

一回だけ学生時代に、19(ジューク)の片割れ、岡平健治のライブに誘われて行ったくらいか。

 

 

ちなみに19(ジューク)という名前を出すと、ジェネレーションギャップを超感じる。

 

 

 

19(ジューク)派 vs ゆず派

 

 

 

という構図があったのは遠い過去の思い出です。

 

 

 

ぼくは、完全に19(ジューク)派でしたが。

 

 

 

 

 

 

 

 

以前、ブログにも書きましたが、僕はなかなかの音楽中毒者で、

 

 

 

その中でもこの「amazarashi」というバンドを愛してやまない。

 

 

 

 

大学生の頃に、「本通りに行く=タワレコに行く」という方程式が確立され、

 

 

 

むしろ、本通に行くのは、それ以外の目的はないくらい。

 

 

 

 

あの場に行けば、僕は何時間だって時間は潰せるし、

 

 

タワレコスタッフの推しバンドPOPを見て、試聴し、触れることが何よりの楽しみだった。

 

 

 

 

 

 

そのスタッフPOPの中でも異彩を放っていたamazarashi。

 

 

 

当時は『ワンルーム叙事詩』というアルバムの推しだったか。

 

 

 

 

「ワンルーム叙事詩」の画像検索結果

 

 

 

 

かつてない衝撃が走ったのは覚えている。

 

 

当時は衝動買いはしなかったので、

 

 

家に帰り、you tube で、作品を片っ端から漁った。

 

 

 

そこで『無題』という曲に出会い、

 

https://www.youtube.com/watch?v=CTv9xLPu7Q8

 

 

 

 

 

号泣した(笑)

 

 

 

 

はっきり言います。

 

 

 

僕は信者です。

 

 

 

もう我慢できません。ライブの熱の醒めないうちに、amazarashi の魅力を余すことなく書き殴らせていただきます。

 

 

 

 

 

 

 

amazarashi の魅力その1  偶像崇拝的カリスマ

 

 

 

実は、amazarashi の主要メンバーは2人です。

 

 

ギターボーカルの秋田ひろむ。

 

キーボードの豊川真奈美。嫁です。

 

 

 

とはいえ、やはりメインは秋田ひろむ。

 

 

しかし、顔を知るものはいません。(調べれば出てくるけど)

 

 

 

どんな時だって、シルエットしか見えなかったり、影で隠されていたり。

 

 

「秋田ひろむ」の画像検索結果

あんたへ/amazarashi (MVより)

 

「秋田ひろむ」の画像検索結果

ひろ/amazarashi (stadio rec.より)

 

 

 

 

偶像崇拝というのをざっくり言えば、、、

 

 

例えば、「神様をイメージしてください」というと、大体の日本人は「白髪で白ヒゲの生えた白布に包まったお爺さん」をイメージすると思います。

 

 

多分、少なくとも人の形。

 

 

精神世界ではなく、形のある物質を信仰対象に持つこと。これを偶像崇拝と呼ぶのですが、

 

 

そういう物質としての対象を持ったほうが信仰しやすいんですよね。

 

 

そのうえやはり、無意識に人の形をしたものに信仰心を持ちやすいのが人間。

 

 

 

 

人の形をして、謎に包まれていて、素顔が分からない、人物像も歌う内容以外では読み取りにくい。

 

 

そんな秋田ひろむは、生き悩む人々の恰好の信仰対象となりやすいのです。

 

 

 

 

amazarashi の魅力その2  言葉の強さと表現の美しさ

 

 

秋田ひろむの綴る言葉は、文学的であったり、趣があったり、救いがあったり、辛辣でもある。

 

 

内容は、、、

 

 

友達が減りそうなので、声を大にして「好きだ」と言いにくい(笑)

 

 

 

(クリスマス)

どこか遠くミサイルが飛んで 流星と見間違えた少女

願いをひとつ唱えた所 今日は美しいクリスマス

 

(ジュブナイル)

そこから一歩も動かないのなら 君は「侮辱された人間だ」
そこから一歩 歩き出せたら 君は「負けなかった人間だ」

 

(アノミー)

愛って複雑な物なんです なんて歌ってる馬鹿は私だ

そんなら この神経過敏な愛で 救えた命はあったか?

 

(もう一度)

もう一度 もう一度 駄目な僕が 駄目な魂を
駄目なりに燃やして描く未来が 本当に駄目な訳ないよ

 

(奇跡)

「こんなはずじゃない」と 思うのは僕らの傲慢で
引き金になった出来事が 過去には無数に存在する

 

(匿名希望)

入り口のワゴンセールは まるで商業音楽の墓場

 

(アポロジー)

星空が水面に映ったみたいな 街の灯を眺めてた
あんまり綺麗だから そこまで歩いたら生ゴミ臭かった
酔っぱらって抱き合う男女 混濁した頭で見るなら
この世はきっと美しい ゴミ溜めだって美しい

 

 

 

 

でも、やはり好きである。

 

 

安易に「走り出せ」とか「歩いていこう」とか言わない。

 

 

 

amazarashi の魅力その3  魂の歌

 

 

言葉の重さがあったところで、ただ綺麗に歌われるだけではやはり熱伝導が悪い。

 

 

決して綺麗な歌声とは言いがたいし、歌唱技術どうこうという感じではないが、

 

 

とにかくパワーがある。

 

 

 

その分クセもあるもんだから、はっきり言って好き嫌いは分かれやすいと思う。

 

 

 

ライブ映像なんか見ていても、寿命を削りながら歌っているようにしか見えない。

 

 

 

シルエットだけでそう感じ取れるのだから、相当の熱量だと思う。

 

 

 

「amazarashiってどんな感じなん?」と聞かれると、

 

 

 

「強いて言うなら尾崎豊っぽいかな」と言うことが多いが、

 

 

 

それは寿命を削りながら歌う姿と、声の強さと、メッセージ性の強さが重なるからだと思う。

 

 

 

 

amazarashi の魅力その4  ライブ演出

 

 

 

これは必見。

 

 

勿論、ライブでも顔は見えません。シルエットのみです。

 

 

 

ステージと観客席の間にスクリーンを張り、そこに映像を投影して、立体的に演出する。

 

 

 

 

今回のライブは撮影など一切禁止だったのでDVDからの1枚。

 

 

「ワンルーム叙事詩」の画像検索結果

(風に流離い live)

 

 

これ、あとの編集でも何でもなく、

 

 

 

 

まんま、こんな感じに見えるのです。

 

 

 

ライブというよりは、一つの芸術作品を見聞きしている感覚で、

 

 

 

 

誰一人、立ち上がりません。微動だにしません(笑)

 

 

 

これ、友人に話したら「え、マジ?それヤバイね(笑)」って笑われるのですが、

 

 

 

大マジです。

 

 

 

演奏が始まる。(誰も「わぁぁぁ!!!」とか言わない)

 

 

 

演奏が終わる。

 

 

 

無言で大きな拍手。

 

 

 

特にMCもなく次の曲へ。(たまにMCはあるが、想いを少し語るのみ)

 

 

 

 

ただ淡々と。

 

 

 

純粋に聴きに来て、その映像演出と、魂の歌声に圧倒される…という感じのライブ。

 

 

 

感想

 

 

始まってシルエットが見えた瞬間、

 

「秋田ひろむって実在したんやな…」

 

 

ってのが感想。

 

 

 

何曲か聴いて、ちょっと泣きそうでした。

 

 

隣の女性は、常にハンカチで口元を押さえ、度々目頭を押さえる仕草をしていました。

 

 

 

 

マイクの音が割れるくらいの叫びで、やはり寿命を削るような歌声で、

 

 

 

MCも最小限、アンコールもせず、黙々と、でも1曲1曲全力で歌う姿は

 

 

やはりプロフェッショナル以外の何者でもなかった。

 

 

 

「死にたがりの皆さんへ」

 

 

と最初のMCで言い放ったのが印象的で、

 

 

アステール全席分のリスナーを「死にたがり」と断定して称するのは、

 

 

 

ちょっと笑った。

 

 

 

 

 

 

広島に来ることはなかなかないのだけれど、

 

 

 

来てくれる時はまた是非、行きたいですね。

 

 

 

 

ただただ最高でした。