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2018.07.06 未分類
【今更聞けない】市販のヘアカラーとサロンカラーの違いって?

こんにちは!

 

広島市南区宇品にある、ヘア、ネイル、マツエクなどトータルでビューティーを楽しんでいただける美容院、PROSOL calmeのスタイリスト、岡田です!

 

 

今回は『美容院で染めるカラーと、市販の薬でやるセルフカラーの違い』について書こうと思います!

なんであんなに値段がちがうの?仕上がりは?ダメージは?といったところを理解してもらえたら嬉しいです(^^)

 

 

そもそも薬剤はちがうのか

 

基本的にヘアカラー剤(酸化染毛剤)は大きく分けて2つの薬剤を混ぜてできます。

 

 

いわゆる1剤と2剤と呼ばれるもので

 

1剤 ⇒ 髪に色素を入れる薬剤

2剤 ⇒ メラニン色素を分解して髪の色を明るくする薬剤

 

と役割が異なります。

 

 

2剤の力で髪の毛の中のメラニン色素を破壊(分解)して明るくし、そこに1剤の色味の成分が入ることによって髪が染まるわけです!

 

 

市販のカラーと、サロンカラーの違いとして大きいのが

2剤である過酸化水素です。

 

 

この過酸化水素は濃度によって種類がたくさんあって、多く使われているのが6%と3%の濃度の薬剤です。

 

お察しの通り3%のやつよりも6%の方がパワーが強い=メラニン色素の破壊が多いのです。

 

(ちなみに6%以下と薬事法で決まっていて日本には6%より強いのはありません。弱いのは1.5%・2.8%・3%・4.5%といろいろあります。海外だと15%とかある…!!。)

 

 

 

たった3%??と思われるかもしれませんが、これがかなり大きな差!

サロンカラーの場合

 

髪の強度によって2剤の濃度を変えて塗り分けます。

新しく生えてきた部分の、カラーやパーマをまだ経験していない髪の毛は、まだ痛んでいなくてキューティクルもしっかりあるので、6%の強めの薬剤でカラーをするのが基本的です。

 

以前パーマやカラーをしてすでにダメージがある毛先の部分は、もうメラニン色素を削られているのでパワーが弱い3%を使います。

(今よりもっと明るくしたい時など、場合によって色々使い分けますが。)

 

イメージはコチラ↓↓

 

と、このように髪の状態に合わせてミリ単位で塗り分けられるので、色味の調整や、出来るだけダメージを抑えることが出来ます。

 

市販のもので、ホームカラーをした場合

 

市販のカラー剤は、大前提として誰が使っても簡単に(それなりに)染まるように処方されています。

なので一番染まりにくい、新しく生えてきた部分や襟足部分が染まるように2剤が6%に設定されているのです。

 

そしてなにより、塗り分けが不可能です!

 

1番染まりにくいところが染まるように設定 → 痛んでいるところ、染まりやすいところには強すぎる → 繰り返すと超絶ダメージ

 

 

仕上がりは?

 

 

先ほどまではダメージや髪への負担についてでしたが、ここからは仕上がり、染め上がりについて。

 

つまり「塗り残しは無いのかよ!と、思った色になってんのかよ!」ってことです。

 

 

ヘアカラーは、基本的に染める前のベースが大事

 

上で書いたように、部分によるダメージの差の見極めもそうですし、

どこにどれくらい前回のカラーの色味が残っているか、

そもそも地毛が持っている色味はなんなのか、

 

など確認しないといけないことがたくさんあります。

 

 

美容師さんはそこを毎回見極めながら、たくさん塗り分けをしながら、出来るだけスピーディーにカラーを塗っているのですが、

 

ホームカラーのセルフカラーだとやはり1発でドカンと塗るしかありません。。。。。

 

しかも後ろは見えないから、ほぼ勘。。

 

上手に塗り分けれる人がいたら、素直にリスペクトします。。

 

 

 

同じ絵の具を使っても、画用紙の色が違えば、出来上がりの色が違うように、

 

いろんなパターンの地毛の色に、同じヘアカラーの色味を入れても、同じ出来上がりになるわけがありません。。

 

 

例えば

「アッシュ(色味で言うと青のこと)にしたいぜ」って人が二人いたとして、同じアッシュのカラー剤を用意したとする。

 

染める前の髪色が黄色の彼は

黄色  +  アッシュ(青)  で  緑になります。

 

染める前の髪色が赤の彼女は

赤   +    アッシュ(青)  で  紫になります。

 

と、なるわけです。

 

 

なので地毛の色を見極めながら

「アッシュだけじゃなくて少し◯◯混ぜよう」 と美容師は考えるのです(^^)

 

 

ホームカラーをして、パッケージのイメージと染め上がりが違うのはそれが原因です!

 

 

ちゃんと狙い通りになったらラッキー!くらいですね笑

 

 

もちろん美容師はそこを確実に表現できるようにならないといけません!!

 

 

なんであんなに価格が違うのか

 

 

最初に記した薬剤の役割の違いはあるにせよ、

最近は市販の物もとんでもなく悪い質のものはありません。

 

むしろ日に日に上質なものになっていると思います。

 

 

入っている成分の良し悪しではなく、

 

市販のカラーとサロンカラーの価格の差は

 

技術力の差と言っていいでしょう。。

 

 

価格の差額分だけ、美容師さんが汗水流して練習して、手荒れをしながらがんばったと思って下さい!笑

いや、ほんとですよ?

 

 

 

市販のものによるホームカラーと、サロンカラーのメリットとデメリット、まとめ

 

 

その他違いはたくさんありますが、もちろん市販のものが必要な場合もあるでしょうし、価値観や優先するもので、いろいろ判断は変わると思うので、それぞれのメリット・デメリットをよく理解した上で選んでいただくとよいと思います!

 

 

サロンカラー

 

●メリット

・薬剤の塗り分け、使い分けができて余計なダメージがない

・塗る手間が省ける

・したい色に近づく

・余計なダメージが少ない分、その後のヘアケアが簡単

 

●デメリット

・値段が高い

・予約をとらないといけない

・置いてる時間は身動きが取れない

・美容師さんに希望を伝えないといけない

 

市販カラー

 

●メリット

・安い

・コンビニやドラッグストアで手に入る

・好きな時間にできる

・置いてる時間に好きな事が出来る

 

●デメリット

・ダメージが大きい

・ムラになりやすい

・したい色になりにくい

・失敗したときに美容院に行っても直すのが難しいことがある

・塗るのがめんどくさい

 

 

 

素敵なヘアカラーライフを(^^)