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2021.05.20 大田垣 成俊
【読めば(多分)分かる!!髪質改善メニュー】前処理と後処理について。(広島 五日市)

どうも、スタイリストの大田垣です。

 

 

突然ですが、“髪を綺麗にするために大切なこと”、何が思いつきますか??

 

 

  • ホームケアの充実(シャンプー、トリートメント、アウトバス)
  • サロンでのトリートメントメニュー

 

このあたりは比較的簡単に思いつくし、思いつく順序も早いと思います。

 

他にもドライヤーの性能とか、乾かし方とか、

 

髪を綺麗にするための手段は多岐に渡ります。

 

 

その中でも今回は、意外と見落としがちな「前処理・後処理」についてお話させていただきます。

 

前処理・後処理の重要度ってどのくらい?

 

結論から言えば、かなり重要です。

 

比べられがちなPROSOLのメニューで言えば、トリートメントは税込み¥4,400~。

 

一方、特別な前処理や後処理に関しては、¥550、¥1,650 と、大きく2種。

 

 

値段だけ見れば、トリートメントが重要な感じはしますが、

 

そもそも求める効果が違うから、比べること自体がおかしいんですよね。

 

 

トリートメントの目的は、「髪の内部の失われた栄養を補完して、丈夫にし、綺麗にすること」

 

前処理や後処理の目的は、「髪に対する負担になるものを除去し、施術中、施術後になるべくダメージさせないようにすること」

 

 

 

「今までのダメージへの対策」なのか、「これからのダメージへの対策」なのかの違いです。

 

 

なので、「トリートメントをするので後処理は今日はナシで。」「後処理したら、トリートメントしなくても大丈夫ですか?」

 

そういうやり取りって結構あるのですが、

 

そもそも効果が違うから、どっちもやるべき。

 

が本当の答えなのです。

 

髪のダメージの真実。何が一番ダメージするのか。

 

少しショッキングな話をします。

 

髪のダメージの1番の原因は何だと思いますか??

 

 

自然乾燥?市販のシャンプー?

 

いえいえ。実は僕らが提供している、「カラーやパーマによるアルカリダメージ」が1番のダメージ原因です。

 

 

例えば、まだカラーなどができない学生さんで、凄いツヤツヤで綺麗な髪だと思ったら「自然乾燥です(笑)」っていう人がいます。

 

もちろん、若さ!と言えば簡単ですが、

 

「まだカラーやパーマをしたことがない」というのが一番の理由です。

 

 

 

アルカリの役割と、ダメージの仕組み

 

カラーやパーマをする際に含まれているアルカリ。

 

そんなダメージの原因になるものですが、パーマやカラーをする上で、なくてはならないモノです。

 

 

弱酸性の髪がアルカリにさらされることで、髪のキューティクル(防御壁)が開きます。

 

そこから薬剤を髪の内部に浸透させ、色を染めたり、形を変えたりしている訳です。

 

 

浸透できないと、染まりませんし、パーマもかかりません。

 

 

「キューティクルを開ける」のがアルカリの役目です。

 

ということは、逆に「キューティクルを閉じる」のが酸の役目でもあります。

 

 

ただ、パーマやカラーが終わったらどうなるのか。

 

キューティクルが勝手に閉じてくれる訳でもありませんから、アルカリを酸で中和する必要があります。

 

 

アルカリが残留し、キューティクルが開きっぱなしの状態は、髪が無防備でダメージを進行させてしまいます。

 

 

 

つまり、パーマやカラーなどによるダメージを和らげたり、後処理なのです。

 

 

因みに、水と毛髪の関係。

 

これもかなり大切なこと。

 

水は中性なので、多少アルカリは緩和できる。しかし、弱酸性の髪からしたら中性の水でもアルカリ寄りなので、キューティクルを開ける効果があります。

 

 

髪質改善メニューでしていること。

 

大好評のヤクジョスイを用いた髪質改善メニューですが、

 

これでできることは、

 

アルカリ、ジアミン、過酸化水素の中和です。

 

詳しくは下の記事から。

 

 

【ガチ知識】ヘアカラーのダメージについて本気で解説してみる【ヘアカラーという名のジェットストリームアタック】

 

ざっくりいうと、

 

効果

アルカリ ⇒ 薬剤の浸透に必要

ジアミン ⇒ 発色に必要

過酸化水素 ⇒ 薬剤の反応開始のトリガー

 

リスク

アルカリ ⇒ キューティクルを開く。開きっぱなしになることでダメージ。

ジアミン ⇒ アレルギーの元。痒みやただれのリスク。

過酸化水素 ⇒ 濃度の高いものだと火傷、ただれなども起こす。

 

 

 

髪質改善の前処理、後処理でできることは、

 

効果はそのままで、リスク回避をすることです。

 

まとめ

 

大切なことを再度お伝えしておきます。

 

トリートメントの目的は、「髪の内部の失われた栄養を補完して、丈夫にし、綺麗にすること」

 

前処理や後処理の目的は、「髪に対する負担になるものを除去し、施術中、施術後になるべくダメージさせないようにすること」

 

 

一緒に考えがちですが、まったく求めるものが異なるので、別で考えましょう。

 

 

髪のダメージの一番の原因は、「カラーやパーマによるアルカリダメージ」です。

 

 

前処理、後処理は、アルカリ、ジアミン、過酸化水素などの髪や頭皮に負担をかけるものを、中和する働きがある。

 

 

 

 

いかがでしたか?

 

綺麗な髪を作るため、維持するために、正しい知識と、正しい対策方法を知っておくことは大切です!!

 

少しでもこの情報がお役に立てればうれしいです♪