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2018.08.21 大田垣 成俊
あるお客様のエピソード【でも結局漫画も紹介w】【ブルーピリオド】

どうも、スタイリストの大田垣です。

 

 

 

 

今日は、なんでもない、ただ考えていることを書いてみたい気分なので、気分だけで書きます(笑)

 

 

というのも、先日、あるお客様が来てくださって、凄く明るくて、よく笑う女の子。

 

 

 

その方、絵がびっくりするほど上手くて、いつかジョジョのイラストを描いた手紙をくださって、

 

 

 

今でも部屋に飾っています(笑)

 

 

 

 

今では、プロ野球とか、ライブイベントとかのグッズのデザインを手がけていて、

 

 

幾らか見せてもらったり、

 

 

 

他にもインスタに載せている絵を見させてもらっていますが、(許可いただいたので載せますw)

 

 

 

 

『僕のヒーローアカデミア/堀越耕平(集英社)』のイラスト

 

 

 

 

 

 

めっっっっちゃ上手いんですよね。

 

 

 

専門知識が無いもんだから、その手の道の方が見た時、どれ程なのかなんて分かりもしないですが、

 

 

 

インスタとか普段見ないのですが、この方のイラストが更新されるのは普段から楽しみだったりします。

 

 

 

 

以前、話をした時に、ジョジョのイラストをくださるもんだから、そういう漫画的なイラストが好きなのかと思いきや、

 

 

 

「昔は、その辺に座って、風景ばっかり描いてました」と。

 

 

 

 

 

 

CGによるイラスト。

 

 

 

アクリルによる雪景色、

 

 

 

 

の完成形。

 

 

 

うっま。

 

 

そんで、この白い絵、めっちゃ好きだ。

 

でこぼこ立体的な感じと、モヤがかったグラデーションと、人の居ない物寂しい感じ。

 

 

 

 

 

風景画、意外と言って良いのか分かりませんが、意外です(笑)

 

 

 

 

正直、これが偏見のある感じ方なのは認めます。ただやはり、こんなに開放的な明るさの子が、風景の絵を黙々と描くのはギャップを感じまして。

 

 

 

仮に僕が何かを作ろうと思ったとき、

 

 

例えばこういうブログを書く事でさえ、かなーーーり内向的になりますし、

 

 

漫画を読んだり、絵を見たり、音楽を聴いたり、誰かの創作に触れる時も同じように内向的になります。

 

 

(内向的=ネガティブとか、内気とかそういう意味じゃないです。)

 

 

 

 

それは、文章の書き方にもきっと滲み出るものなんですが、

 

 

彼女の描いた風景の絵を見ても、やはり、内的な部分があるように思うんだが、

 

 

 

 

普段の雰囲気からは想像が出来ないんですよね。

 

 

 

↓ こんな感じが、

 

 

 

↓ こんな感じを描くのって、

 

 

 

一体、何を考えながら描いているんだろうとか、どういう気分なんだろうとか気になってしまいます。

 

 

 

 

 

 

で、それとなく聞いてみたら、

 

 

 

「何も考えてないっすよ!(笑)」

 

 

 

 

え?マジか。

 

 

 

それでもやはり、何かを作る時には何らかの刺激から、インスピレーションやモチベーションを得ているはず!!

 

 

 

 

で、それとなく聞いてみたら、

 

 

 

 

「いやー、特にないっすね。何となくですね!!!」

 

 

 

 

お、おう。ほんとかよ。

 

 

 

 

こういう人もおるんやな。。。

 

 

 

 

 

ともあれ、何かを創るのにはエネルギーをかなり使います。

 

 

 

まさか、疲れも感じずにただ楽しんで描いているのか?

 

 

それとなく聞いてみると、

 

 

 

 

「それはほんまに疲れます。」

 

 

あ、そうなんだ。そこはやっぱり疲れるんだ。良かった。

 

 

 

 

 

 

 

苦しいこともあったようですが、こういう感じ方ができるのって本当に素敵だと思うし、

 

 

 

絵にしても、本にしても、音楽にしても、こうやって自分を公に表現できる事は素晴らしいと思う。尊敬する。

 

 

 

 

 

だって、絵を描くの恥ずかしくないですか?

 

文章も読まれたら恥ずかしくないですか?

 

歌を歌い聴かせるのも、作詞作曲も恥ずかしくないですか?

 

 

 

好き勝手、自分の好きなようにやるまでは良いが、いざそれを公開するとなったら、恥ずかしい。

 

 

いつの間にか評価を気にするようになって、他人にどういう目を向けられるかが気になってしまっている。

 

 

 

そういう部分を取っ払って自己表現できている人が身近にいることを、嬉しく思う。

 

 

 

 

 

こういうブログを書こうと思うのは、僕の場合やはり外からの刺激がきっかけとなっていて、

 

 

 

まぁ、仕事関係、音楽関係、漫画関係である事が多いのですが、

 

 

 

 

ブルーピリオド。

 

 

全く興味ないかもしれませんが、自己満足でこれは書きたい。

 

 

 

 

もう一度言います。ブルーピリオド。漫画です。このお客様も漫画好きなので、どうしてもオススメしたかった。(というか勧めた)

 

 

「ブルーピリオド」の画像検索結果

(『ブルーピリオド/山口つばさ(講談社・月刊アフタヌーン)』より

 

 

【ざっくりあらすじ】

 

主人公、矢口八虎は、チョイ悪チョイヤンキーだが、意外と将来のことを考えていて、

 

人付き合い、人当たりも良く、

 

こっそり勉強もして、ちゃっかり良い成績を残しては、楽しく、無難に人生を送ろうとしていた。

 

 

しかし、自分というあり方に葛藤もあり、

 

 

「ブルーピリオド」の画像検索結果

 

 

 

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「なら一体 この感動は誰のものだ」

 

 

 

と、本当の自己と向き合い始める。

 

 

 

美術の授業で、「好きなものの絵を描く」というテーマで、描きあぐねていた八虎は、ある日、美術部の先輩と出会い刺激を受ける。

 

「あなたが青く見えるなら、リンゴもうさぎの体も青くていいんだよ」

 

 

 

八虎は、早朝の渋谷のビルの立ち並んだ、何となく青く見える、静かな景色が好きだった。

 

 

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「お前の絵、青ッ!!」とツッコまれ、ドキッとしながらも、

 

 

 

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こうして自分の感覚が伝わったことで、初めて人としっかり会話できた気がした八虎。

 

 

 

『美術は文字ではない言語』

 

これを期に八虎は絵に目覚め、即、美術部に入部。

 

 

趣味を、好きなもの仕事にして、果たして食っていけるのか、

 

安定した職に就けるように進路を選ぶべきではないのか。

 

 

自己の発見とともに、今までの保身的な八虎では考えられない決意をする。

 

 

「ブルーピリオド」の画像検索結果

 

 

 

 

はぁぁあぁぁっぁぁ、もうこれだけで面白いのわかるわ。

 

 

 

我ながら完璧なレビュー!!!っていうか、最近の月刊アフタヌーンは良い漫画多い。

 

 

 

これ、まだ2巻までしか出ていないんですよね。今月で3巻。もちろん僕は即買いです。

 

 

 

持っていたら通です。漫画通。センスある。一緒に酒飲める。

 

 

 

 

 

 

 

 

「好きなものを好きっていうのって、怖いんだな……」

 

 

その感覚、凄く分かる。

 

モノによっては、暗いとか、気持ち悪いとか、そういう評価を下す人もいるからね。

 

 

 

けど、好きなものをちゃんと好きと言えるのは素晴らしい。

 

 

日常のなんでもない機微の刺激を、繊細にキャッチして、自分の感じたように好きに表現できることは素晴らしい。

 

 

 

 

今後も、自分の周りに、そういう自分の好きや、世界観を持って、大切にできる人が溢れると楽しいだろうな、としみじみ感じた1日でした。